葬儀

  • 11/5(金)〜6(土)
     葬儀の日程が決まりました。7日通夜、8日告別式です。
     私はこの8年の間に義父・義母・と実母の葬儀を経験してきたので、同じような葬儀と思っていましたが、
     葬祭場の方から、亡くなった夫の写真や好きだったもの、大切にしてたものなどを斎場に飾ったり、
     好きだった音楽を流していただけると聞き、子ども達と思い出しながら夫の部屋を見ました。

     遺影は…初孫のお宮参りの時のもの。すごくうれしそうな、いい表情をしている写真にしました。
     好きだったもの・大切にしてたもの…ギター・革ジャン・ビートルズ・オールディーズ・
     ブルースブラザース・映画・時代劇・・・。

     娘と「もし私だったら、何が好きだったのかわからないかも・・・」と話しました。
     …そう、夫はとてもわかりやすい人でした。
  • 11/7(日)〜8(月) 通夜・告別式
     夫のお気に入りの皮のジャケットと、食べたかったけれど食べられなかったおにぎりを棺に入れ、
     大切にしていたギターとレコードは祭壇の前に飾っていただきました。
     お清め室には、夫がとってもイイ顔をしている写真数枚を額に入れ飾っていただき、ビートルズの曲を流して・・・
     思ってた以上に、私達家族の思いを表していただいた葬儀になりました。
     
     たくさんの方に来ていただき、思いのこもった葬儀や戒名を夫は想像もしてなかったでしょうね・・・。
     生きてる間に見せたかった・・・見ていたら・・・いえ・・・見ているはず・・・。
     私はそこの空間ににいる夫に、「どう!?」と何度も問いかけました。
     夫は遺影のような笑顔でOKサインをくれてたと思います。 

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その後

  • 病気が分った時、「幸いにも、子どもも成人してるから大丈夫」と言い、病気が進行するにつれ、
    涙が出ることが多くなってはいたけれど、「覚悟はできてるから大丈夫です」なんて言っていたし、そう思っていた。
    でもいなくなるって事が、こんなにも淋しいとは思わなかった。病気でも生きているのといないのとでは全然違う!
    もっと早く病気に気づいていれば・・・、どうしてこんなに早く逝ってしまったんだろう・・・
    どうしてそんなに急ぐ必要があったんだろう・・なぜ?どうして?と答えの出ないことを考えたり、
    ああすれば・・・こうしておけば良かった・・・と後悔ばかり。
    何気ない言葉や風景を思い出しては、しばらくは泣きながらの(犬の)散歩をしていました。
  • 思い出に、最後だからと何度か写真も撮ったけど、よく見ると困ったような辛そうな表情をしていて、
    見れないので、PCに残しておくだけにしました。
    そして毎日(笑顔の)遺影を見ていると、闘病中の痩せこけてしまった顔が薄れてきて、
    元気な顔ばかりが浮かんできて、病気だったことが何だか夢の中のことみたいに、感じるようになりました。
    もういないと思うと、とても淋しいし辛くなるから、ある時こんな事を思いました。
    私の寿命がきて、それは何十年後(でありたい)になるかわからないけど、
    その時がきたら、会えるじゃない・・・。その間にたくさんのおみやげ話を作っておこう・・・
    (あ、でも、いつも近くにいるから、話をしたら、「見てたから知ってるよ」って言われるかもね。)
    もう会えないじゃなく、また会える・・・そう思えるようなったら、不思議と気持ちが落ち着くようになりました。 
  • お墓は夫の母(享年40才)が亡くなった頃に建てられ、40年位経っていたので、
    お墓の周りだけリフォームしてもらいました。
    夫はお墓をとても大切にしていたので、生前・元気な時に直せたら、夫はどんなに喜んだ事でしょう。
    元気な時に一緒に見たかった。。。これも後悔のひとつです。
  • 夫が大切にしていたギターやレコードは、ほとんど長男に持っていってもらいました。
    夫が使っていたものもかなり処分したけれど、ずっと買い換えたいと思っていた、夫が30年以上使ってた
    たんすは、大切な遺品になってしまいました。それに家の中を見渡すと手作りの遺品がいっぱいです。
    納戸や洗面所のポールや、リビングボードの引き出し、犬用のサクなどなど。家中に夫のにおいが残っています。
  • 入院中に夫が「頭の中で音楽が聞こえてる」と。
    懐かしい曲かと思ったら「千の風になって」と言ってたのを思い出して、何度か聞きました。
    《 ♪ 私のお墓の前で泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません・・・
    (死んでなんかいません・・・)冬はダイヤのように きらめく雪になる・・・夜は星になって あなたを見守る・・・》 
    そのせいか納骨したから、確かに遺骨はお墓に入っているのに、そこにいるような気が全くしなく、
    今でも家にいるような感じがして、家に帰って来ると、「ただいま〜」と言いたくなります。

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医療費

 入院費用

入院する事になりまず不安に思ったのは、(病状はもちろんのこと)入院費用のことで、
輸血や抗がん剤はとても高いと聞いたこともあり、どれだけの費用がかかるのか心配でした。
入院して間もなく担当の方から案内があり、以前はかかった医療費の自己負担分(3割)を一旦支払い、
その後高額療養費にあたる部分が戻ってくるという仕組みだったのが、
今は入院中に「限度額適用認定」の申請をし(夫は国民健康保険だったので、市役所に申請)
認定証を病院に提示すると、入院時は自己負担限度額(一般で80,100円)までの負担ですむとの説明を
受け少し安心しました。  (詳しくは「抗がん剤の種類と副作用」 N-治療費について 参照)
実際の支払いは、
自己負担限度額の80,100円の他、食事代の自己負担分(1食260円)で1ヶ月で約10万円位でした。
(高額療養費が年4回以上になると、4回目からの自己負担額は44,400円になり、9月・10月の差額分が
3ヵ月後に還付されました)
入院していた病院は差額ベッド代(保険適用にならず全額自己負担)を、とらないところでもあり、
全て保険適用の治療をしていただいたようで、この位の負担で済みました。

請求書の保険点数は(1点10円)
6月 87,222点、 7月 78,867点、 8月 65,529点、 9月 47,054点、 10月 6,352点でした。


 

 訪問看護の費用


医療費は入院と比べると一般的には安くなるそうですが、夫の場合、ほとんど毎日来ていただいたのと、
差額ベッド代のない病院だったので、入院している時とほぼ同じくらいでした。

往診約7,300円〜、看護は約5,500円〜(訪問回数によって違う)、と、指導料・管理料・交通費・などが
かかって 約8万円。 他に薬代などで約2万円。 合計(自己負担分)約10万円でした。
在宅療養 参照)




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